9月の司祭のことば
救いの歴史を生きる私たち
『救い(=神の私たちへの思い)の歴史は、神と人間のコミュニケーションの場として、神からの働きかけと人間の応答によって織りなされています。人間は神との関係なしに理解されるものではなく、神も人間とのかかわりなく理解されることはありません。この関係から、救いのできごとを体験した人々の驚き、感謝と賛美、祈りや歌、教えなどが生まれ、伝承として子孫に語り伝えられました。こうして、さまざまな伝承が最終的にひとつにまとめられて出来上がったのが聖書です。』
50年を通して、今を生きる私たちの日々の信仰生活も神とのかかわり、人とのかかわりというできごと(=歴史)の繰り返しです。そしてこの生き方こそが、御言葉を生きる私たちの応答の姿にもつながっているように思います。救いの歴史を小教区発足の50年前も、そして今も、そしてこれからも生きる私たちであることを忘れてはいけないと思います。
玉里教会主任司祭 泉 浩二神父