2023年3月の小教区報

3月の司祭のことば

先日の灰の水曜日から四旬節に入りました。四旬節はもともと洗礼の準備期間でした。復活徹夜祭に新しく洗礼を受ける洗礼志願者の準備として、イエスが公生活のはじめに砂漠で40日断食されたことにならい 、40日の祈りと節制をする期間としてはじめられたものです。

やがて、すでに洗礼を受けた人も洗礼を受けた時の志をもう一度新たにするために、 全教会で行われるようになりました。

8世紀ごろの教会では、もっぱら節制の期間と考えられていましたが、第二バチカン公会議は 洗礼準備期間として再度取り上げ、四旬節に読まれる聖書朗読と典礼は洗礼志願者の教育に向けたものにしました。四旬節はキリストの死から復活への過ぎ越しの神秘にあずかる信仰を確認する時なのです。

四旬節の典礼によって洗礼志願者はキリスト教入信の初段階をとおして既に洗礼を受けた信徒は洗礼の記念と償いの業をとおして、過越の神秘の祭儀にそなえ四旬節の心を大切にしながら、この40日を過ごすように教会は勧めています。

3月号プレビュー画面

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