7月の司祭のことば
「口で唱える祈り」の大切さ
教皇は、人間の祈りの原型は、常に言葉となって自然に口にのぼるもの、と指摘。祈るとはただ言葉を繰り返すことではないとわたしたちは知っているが、しかしながら、声を出し唱える祈りは最も確かで、常に可能な祈り方である、と話された。そして、教皇は、「口祷は、キリスト教的生活には欠くことのできないものである。イエスの沈黙の祈りに引きつけられた弟子たちに、イエスは『主の祈り』という一つの口祷を教えられた」(教会のカテキズムn.2701)と、口祷の重要さを示された。
教皇は、教会でしばしば低い声で祈りを唱えているお年寄りたちの、その謙遜さに学ばなければならないと述べ、こうした謙遜な祈りが、小教区のための大きな取りつぎの祈りとなり、年々育って多くの人を覆う樫の木のようになっていく、と語られた。
口に出す祈りの言葉は、わたしたちの手を取り、確実に神へと導く、と述べた教皇は、口祷の価値を再発見し、それを大切にするように勧められた。
教皇フランシスコ 一般謁見2021年4月21日より
玉里教会主任司祭 泉浩二神父